Toshi's Blog

Nintendo Switch
Nintendo Switchを買って、いくつかゲームを楽しんでいます。そもそも、ゲーマーではないので、特にやりたいゲームがある訳ではありませんが、Nintendo Switchを買いました。有機ELの値段が高い方です。

「ゼルダの伝説」の「なんとかソード」を買って、最初は機嫌よくやっていましたが、途中で倒せない敵が現れ、何日かトライした結果倒すことができず、飽きてしまいました。この手のゲームには向いていないようです。

FIFA Soccer と 3DO
その後、サッカーゲーム「FC24」を買いました。

実は、このゲームは昔から知っています。ElectronicArtsと言うUSの会社が作った「FIFA Soccer」です。FIFAとEAが喧嘩をして、FIFAの名前を使わなくなり、「FC」にしたそうです。

そんなことはどうでもいいのですが、私は、90年代の最初に、EAの創始者トリップ・ホーキンスが作った「3DO」に居たことがあります。この時、その関係で、USのカリフォルニア州レッドウッドシティーにあった、EAの開発拠点に行ったことがあります。

このときに見せてもらったのが、「FIFA」です。アメリカは、サッカーやバスケのような球技のシミュレーションゲームを好む傾向があり、中でも「FIFA」は人気がありました。3DO版の動画がYoutubeに転がっています。当時は3Dではなく2Dでしたので、この画面はすべて擬似的に3Dに見せる2Dでできています。

 ■3DO版のFIFA Soccer Internationalの動画検索

クロスプラットフォーム開発
ゲームには、今でいうと、PC版、NintendoSwitch版、Playstation版など、ゲーム機向けにバージョンがありますが、90年代の時点で、EAはどのゲーム機にも対応できるクロスプラットフォームの開発環境をすでに作っていました。これを見せてもらった時は、日本のチマチマした、ドット打ちのオタク向けゲームの根性開発とは世界が違う、異次元のもののように感じ、USのソフトウエア開発技術に感動した覚えがあります。

Panasonicから出ていたゲーム機3DO Realは、2MBのRAMで動いていました。良くまあこんな小さいメモリでこれだけのゲームが動くと感心します。CPUはARM6で、現在世の中を席巻するARMの初期チップでした。

悲しい3DOの結末と会社の解散
ゲームソフトビジネスの経験の無かったPanasonicが3DOを牛耳ったことが主原因で、3DOはゲーム機を発売してからわずか２年で終わり、SONY Playstationにゲーム市場を駆逐されてしまいました。Panasonicは、全国に多数あった、夫婦経営の街の小売店に、VHSビデオデッキと同じような発想で、ゲーム機を配布すれば市場を取れると思っていたのかも知れません。

ゲーム機開発会社としての3DOもすぐに解散すると言う悲しい結果に終わりましたが、私がここから得た経験は、人生の中で一番大きいものでした。

その後、98年頃、一瞬だけ「Electronic Arts Square」と言うEAと日本のスクエアの合弁会社に居たことがありました。PCのゲーム（MAXISの「Simシリーズ」）をNintendo64に移植する仕事をしていましたが、USの会社に慣れていた私には居心地が悪くつまらなくなり、そもそもゲーマではないので、ゲームへの執着はなく、ゲーム関係の会社とはオサラバしました。

この「FC24」をやっていると、そんな昔のことを思い出します。私にとっては良い思い出です。

30年近く続いたFIFA/FCはめちゃくちゃリアル
現在のNintendo Switch版の「FC24」の3Dの画面は、実際のサッカー中継を見ているようで、めちゃくちゃリアルです。選手がアップになった時、表情がこわばっているのが気になりますが、引きで写っている時は、実物に近いと思います。多分千人以上いる観客が全員3Dで動いているのは、昔のゲーム機ではありえません。ハード性能の進化を感じます。

日本のゲームと違うのは、このUS製ゲームは、実際の選手のシミュレーションに徹しているのか、パッドを操作しても、すぐには選手が反応せず、モッサリ感があります。これは3DO版の昔から変わっておらず、EAのポリシーなんだと思います。

私は、ちょっと飲んで気分良くなると、一番強い「FCバイエルン」や「インテル」などのチームを選び、めちゃめちゃ弱いチームを相手にして、「5-0」くらいでボロ勝ちすると言う、良くない遊び方をしています。

いろいろ思い出せて、良い機会でしたが、Nintendo Switchを買ってみたものの、それほどゲームが好きでないことを再認識すると言う、悲しい結果になりそうです。